こんにちは。システム部の大澤です。 普段は北米版あすけんのアプリを開発しています。 今回はこちらの記事にインスパイアを受けて、askenでもやってみたいと思いました。 developers.cyberagent.co.jp 今後、askenに入社するエンジニア(シニアエンジニアを想定)にオススメする1冊について、アンケートを取ってまとめました。 エンジニア全員からアンケートに答えていただいたので結果をすべて、載せました。
設計、エンジニアリング
現場で役立つシステム設計の原則 ~変更を楽で安全にするオブジェクト指向の実践技法
https://www.amazon.co.jp/dp/477419087X/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_1VATC0ETF72J8V6V5R9E
- 特定の技術分野に依らない設計の基本が学べるから。 asken社内でも著者の増田さんを招いて勉強会を開催しており、書籍の内容を共通認識として持っていると開発が進めやすそう。
- 著者の増田さんとの勉強会を開催していることもあり、この本はaskenエンジニアにとっては読んでいる前提になりそうです。
- 設計を実装にどう反映するか?という観点で、ものすごく合理的な考え方が参考になります。著者の増田さんを講師に迎えてモブプロ会もやっているので、より内容を深く理解できます。
- askenのエンジニアチーム全員が読んでおり、システム設計に対する認識を揃えることができる。
- オブジェクト指向や設計という概念をわかりやすく解説しており、組織の知識ベースを合わせるのにちょうどいい
エンジニアリング組織論への招待 ~不確実性に向き合う思考と組織のリファクタリング
https://www.amazon.co.jp/dp/4774196053/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_6V3WTF557JMWZ2S0CC29
- エンジニアリングにおける、本質的な課題解決のために必要な考え方が凝縮されています。すこしとっつきづらい表現もありますが、何度も読み返したくなる良書です
- 不確実性という言葉をasken社内ではよく聞く気がするので、その対処法を書いている本として候補に上げました。
CODE COMPLETE
https://www.amazon.co.jp/dp/489100455X/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_ENTNA6NMQJAPV54NHT4E
- 「良いコード」の書き方をじっくり学べる
LeanとDevOpsの科学
https://www.amazon.co.jp/dp/4295004901/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_DP08SH4VXGPRVYMAFTZZ
- 生産性が高い状態を目指す意味で、統計的なエビデンス付きでプラクティスをキャッチアップできます。 エンジニアリングの基礎として、迷った時に立ち戻る羅針盤としての良書です。
ASTERセミナー標準テキスト
https://www.aster.or.jp/business/seminar_text.html
- 本ではなくppt形式のセミナー資料ですが、テストの基礎からアテスト技法、テストのマネジメントまで概要を網羅しています。まずこちらを読んでから各種テスト関連の書籍を読むことをお勧めします。
SRE サイトリライアビリティエンジニアリング
https://www.amazon.co.jp/dp/4873117917/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_4GWG5ZQR4M8GK9XD8X6D
- サービスの信頼性を高めるGoogleの取り組みが書かれている本。分厚く簡単に読める本ではないですが、サービスをより良くしていくためのプラクティスが詰まった一冊です。
良いコード/悪いコードで学ぶ設計入門
https://www.amazon.co.jp/dp/4297127830/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_VCMTV7BPZR6NGD8DP847
- コードの実例をもとに"どこが、なぜ良い/悪いのか"を具体的に説明しています。 リファクタリングを進めていく上でのガイドに良さそうです。
エリックエヴァンスのドメイン駆動設計
https://www.amazon.co.jp/dp/4798121967/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_ZT15FW4DTKDB6GD1WW6D
- こちらもとっつきづらいですが、戦略的にソフトウェアを開発する上での考え方が大変参考になります
リーダブルコード――より良いコードを書くためのシンプルで実践的なテクニック
https://www.amazon.co.jp/dp/4873115655/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_6QRBBDWSGJD72077R8JY
- 基本的な部分であるが、可読性が高いコードはプロダクトを発展させるためには重要。
知識ゼロから学ぶソフトウェアテスト
https://www.amazon.co.jp/dp/4798130605/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_HYYYQJ1JBET2EXD1WR19
- テストコードを書いていく上での知識が詰まっていて、何度も読み返したくなる一冊です。
組織、マネジメント
ビジョナリーカンパニー2
https://www.amazon.co.jp/dp/4822242633/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_Y4BCSQZT89FV3S0DFKRJ
- 経営者目線な部分もありますが、今後のプロダクト開発に携わる上での基本戦略や基本姿勢の示唆を得られます。長期目線で、偉大な企業、偉大なプロダクトを目指す基礎になります。
プロダクトマネジメント ―ビルドトラップを避け顧客に価値を届ける
https://www.amazon.co.jp/dp/4873119251/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_R6EC5SHSWAPV5Z2EJM3E
- 要求された機能を開発するのではなく、ユーザーに価値を届けるための開発をするにはどうすれば良いかということが書かれている。
プロダクトマネジメントのすべて
https://www.amazon.co.jp/dp/4798166391/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_7228WH796YK3WEW033C5
- プロダクトを作るというのはどういうことか、何をすべきかを網羅的に解説している。エンジニアであっても、ものづくりの目的はユーザ価値であり、プロダクトづくりなので、基本押さえておいたほうが良い内容です。
リーンスタットアップ
https://www.amazon.co.jp/dp/4822248976/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_HK529K7MWSKN2WR3WW8A
- 価値検証をし、無駄な開発をしないための基本的な考え方が紹介されている。
異文化理解力 ― 相手と自分の真意がわかる ビジネスパーソン必須の教養
https://www.amazon.co.jp/dp/4862762085/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_9X3ANQ6V38J70B1YX7XY
- 組織が大きくなるにつれ、様々な人の価値観が集まってくる。自分と違った価値観に直面したとき、まずは受け入れるより先にそのような価値観を理解することが大事って本です。
世界で一番やさしい会議の教科書
https://www.amazon.co.jp/dp/4822271781/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_E2EAHVQ010X72H914R6Q
- ソフトウェア本ではないですが、会議をうまく回せていないと感じていました時に読むと、ハッとさせられる本です。
成人発達理論による能力の成長
https://www.amazon.co.jp/dp/4820759825/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_V4YGWCCR9CZKJ9K1FP8Z
- プロダクト開発やアジャイルは、不確実性に対峙するために、学びをベースに考え方が作られているが、学びの最低単位は個人であり、個人自らを変容させていくことで、チームやプロダクトが変容していく側面がある。そのために、個人として学びとはなにかということを理解しておくのは価値がある。
他者と働く 「わかりあえなさ」から始める組織論
https://www.amazon.co.jp/dp/4910063013/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_EFZWJXA8SBJ2MZSNJC16
- コミュニケーションを取って仕事をする上で大切な視点や気づきが多い一冊です。 日々の業務の中でどのようにして他者との関係性を作り上げていくのか学びになります。
スクラム
SCRUM BOOT CAMP THE BOOK
https://www.amazon.co.jp/dp/4798163686/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_H3DRJY4B45JS48RP9AK3
- アジャイルサムライとかより入口として良いと思います
SCRUM MASTER THE BOOK
https://www.amazon.co.jp/dp/B08CRMPQL8/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_0XXRTAD7WZ9MX18T3RFF
- チームで不確実性と向き合うエッセンスが詰まっている。 経験主義に基づく価値観のキャッチアップに最適だと思います。
エッセンシャルスクラム
https://www.amazon.co.jp/dp/4798130508/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_D12DZJ8T5ZQ5GZ3GT8M0
- スクラム開発を実践している以上、スクラムフレームワークを理解してもらう事は現状の業務プロセスに馴染む最短であり、かつ現状をより良くする思考にも繋がる
データ分析
データ分析に必須の知識・考え方 統計学入門 仮説検定から統計モデリングまで重要トピックを完全網羅
https://www.amazon.co.jp/dp/4802613199/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_CKNKEV1J3JPRDXS9MKR2
- 三部作の1冊目。統計学「入門」というタイトルだが、他の本にはない一歩踏み込んだ実践的な内容も書かれている。また、p値や再現性の問題など、最近のトピックについても触れられているのはありがたい。このシリーズは他の2冊にも言えることだが、フルカラーで図もふんだんに使われていて見やすい。また、説明が非常に丁寧で注意深く書かれており、読んでいて心地よく安心感がある。
データ分析のための数理モデル入門
https://www.amazon.co.jp/dp/4802612494/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_58N2JXMD5MCQ4DJCM6VA
- 三部作の2冊目。統計や機械学習周りの様々な数理モデルが整理されてまとまっている点で、他に類を見ない貴重な本だと思う。データの裏にはどういった構造が隠れているのか、全体像を知るのにちょうどいい本だと思う。
分析者のためのデータ解釈学入門
https://www.amazon.co.jp/dp/4802612907/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_7T0NCYDKYYQW8WWH7SM2
- 三部作の3冊目。もしかしたら、これが一番有名かもしれない。データ分析に対する取り組み方、意識すべき点について丁寧に書いてある。他2冊と重複する内容もあるにはあるが、大事なことは何度読んでも良いと思う。
その他
たべることがめちゃくちゃ楽しくなる! 栄養素キャラクター図鑑
https://www.amazon.co.jp/dp/4284203134/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_5H6B5RMFWKBRX797GKRV
- askenのサービス全体で栄養に関する知識は共通なため。ざっくり栄養素に関する知識をインプットするのによい。社内オススメ本です。
まとめ
- 現場で役立つシステム設計の原則 ~変更を楽で安全にするオブジェクト指向の実践技法は社内で勉強会は開催したこともあり、一番回答が多かったです。 tech.asken.inc
- 設計やエンジニアリングだけでなく、組織やマネジメントにも興味をもつ人が多い傾向だとわかりました。
- 栄養学の本のオススメもあり、askenらしいなと思いました。
お知らせ
askenでは、エンジニアを募集しています。