はじめに
こんにちは。サーバサイドエンジニアの羽鳥です。
今回は、私が企画して開催した「新年読書LT大会」についての話です。
どのようなLT大会だったのか?
冬季の長期休暇を利用して、読んだ本から得た学びを共有し合うという「読書LT大会」を企画しました。 読む本については以下のゆるい縛りの上で、参加メンバーが読みたいものを自由に選んでもらいました。
- 本の縛り
- OK : プロダクト開発, マネジメント, コーチング, アジャイル・スクラム
- e.g. プロダクトマネジメントのすべて、アジャイルな見積りと計画づくり
- NG : いわゆる「技術系」の本
- e.g. リーダブルコード、エリック・エヴァンスのDDD、ゼロから作るDeep Learning
- OK : プロダクト開発, マネジメント, コーチング, アジャイル・スクラム
発表時間は、正月ボケを目覚めさせるにはちょうど良い「ひとり最大5分」としました(笑)
なぜ開催したのか?
askenのエンジニア組織の2022年度方針は「co-learning(ともに、学ぶ)」です。
方針について詳しく知りたい方は、「プロダクト開発チームで大切にしたい「学び」のサイクル」の記事で公開されていますので、是非読んでみてください!
この方針に基づいて、日々の業務で忙しい中でも「学びのインプットとアウトプット」をしようと考えたことが、企画のスタートでした。また、冬季の長期休暇期間であれば、本を読む時間もつくりやすそうかと思ったことも関係しています。
さて、なぜ「技術系」の本をNGとしたのか気になる方もいるかと思います。これは参加者にも背景と経緯を共有したのですが、個人的に以下の思いがありました。
- これからの開発では「技術の知識」だけでなく「技術以外の知識」も重要
- 特に「プロダクト開発」や「マネジメント」などの知識を持つ人が増えることが大切
- 体系的な知識の中には、日々のプロダクト開発で出る課題を解決するヒントがある
- 役割や組織の越境だけでなく、知識の越境もトライしていきたい
- 役割や組織の異なる人のベース知識を知ることで見える景色が変わる
- 単純にエンジニア陣のイベントを開催してわいわいしたい
- たまには肩の力抜いて勉強会をしよう!
参加メンバーの読んだ本一覧
当日は6名のメンバーが参加してくださり、以下の本について学びを共有してくれました。
- プロダクトマネジメント ビルドトラップを避け顧客に価値を届ける
- INSPIRED 熱狂させる製品を生み出すプロダクトマネジメント (How to Create Tech Products Customers Loves) 2019
- だから僕たちは組織を変えていける ワークブック
- プロジェクトマネジメントの基本が全部わかる本
- RDRA2.0ガイドブック
参加者の中には、過去に読んだ本を総動員して以下のタイトルで発表したタフガイもおりました!
- 戦略(課題診断、基本方針、実行)/課題認識の垂直成長/エンパシー/創造的回避を克服し、苦しさと痛みを伴いながら自分の認識の枠組みを越えて、勇気と自分を信じる心で不確実性に挑むと言う事
なんてアツくて長いタイトルなんだ!!!(笑)
当日の様子
たまたまキャプチャを撮っていたので、タフガイの発表の様子から。
あまりの熱量に皆さん真剣な顔つきです。ムスッとした雰囲気ではありませんので悪しからず(笑)
参加者の感想
当日は、発表に対するツッコミや反応の場としてチャットでワイワイ盛り上がっていました。そこから一部を抜粋して感想として載せさせていただきます。1時間という短い時間の中でしたが、なかなかの盛り上がりでした。
プロダクトマネジメント ビルドトラップを避け顧客に価値を届ける
- 泣ける
- いやーその通りだな。もしかするとアウトプットは目に目えるけど、アウトカムは目に見えない可能性を感じました
- ビルドトラップも好きですし、リーンのムダも好きです
INSPIRED 熱狂させる製品を生み出すプロダクトマネジメント
- なるほど。いい言葉。課題認識の視点が広がりました。
- 何を作るかのリストを次年度に積み上げるのはバッドプラクティスだというのは、私の読んだ本にも確かに書いてありましたね。
だから僕たちは組織を変えていける ワークブック
- やっぱり人間中心設計だよなぁ(宣伝)
- ヨルシカの歌詞みたい
- GROWだいじ
- ヒトとコトを切り分けた上で、コトの構造設計と人の成長支援をしたい
プロジェクトマネジメントの基本が全部わかる本
- プロジェクトマネジメントは、ぜひ知識の民主化が進んでいるとうれしい(願望)
- 相手が受け取れているかを意識するって、あたりまえだけど至極大切だよなぁ。
- PjM系の本って、確かに「失敗しない」ことのハウツーが前提になっている気がしてきた。なるほど。
- 他方、プロダクトマネジメントは、成功するための不確実性への切り込みがテーマになっていることにも気づきました。
全体
- 読んだ本を通して各メンバーの悩みや思いを知ることができた
- 冬休みに本を読む良いモチベーションになりました〜
- 各メンバー実は近しい領域について興味を持っているのかもしれない
- 5分短い。もっと色々と話を聞きたかった。語りたかった!
まとめ
12月中旬に急に思い立って企画して声がけを行ったイベントでしたが、学習意欲の強いメンバーがいるおかげで、濃密な時間を過ごすことができました。この場を借りて参加メンバーの皆様にはお礼を言わせてください。ありがとうございます!!
今回、アウトプットツールについては特にルールを定めなかったため、 メンバーそれぞれがNotionやパワポやモデリングツールと自由にアウトプットしており、アウトプットの方法を知るという意味でも学びがありました。
個人的には、誰かが声がけしたイベントに対して、フットワーク軽く反応してくれることがaskenエンジニアの強さではないかと体感できました。今後も定期的にやっていきたいと思いました。
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