asken テックブログ

askenエンジニアが日々どんなことに取り組み、どんな「学び」を得ているか、よもやま話も織り交ぜつつ綴っていきます。 皆さまにも一緒に学びを楽しんでいただけたら幸いです!

モバイルミッションステートメント

はじめに

こんにちは。冨田です。

普段は新機能開発から技術改善、リリースまでいろんなことをやっているAndroidエンジニアです。今回はaskenのモバイルメンバーでモバイルミッションステートメントやりました。その内容について説明したいと思います。

メンバーはiOS3名、Andoird4名の合計7人です。

ミッションステートメントって?

直訳するとミッションは「使命」、ステートメントは「声明」となります。

立場を踏まえた上でやるべきことの認識を合わせ、その内容をはっきり固めて掲げていくことを指してます。

なぜやるのか

理由は色々あります。

  1. 長期課題、技術改善の属人化
    • 新機能の開発などと並行して行うことも多いため、様々なものを同じ軸で評価して優先順位をつけたい
    • 人数の増加も伴って属人化は機動力を下げている
  2. モバイルチームとして方向性が不明瞭
    • 各々の目標がバラバラだとチームとしてちぐはぐになってしまうため、同じ軸を共有したい

手順

  1. 会社のミッション、ビジョン、バリューを確認
  2. モバイルチームの存在意義を書き出す
  3. モバイルチームとして何をやるのかを書き出す
  4. やることリストを絞る
  5. モバイルミッションステートメントを決める

※Chatwork様の記事を参考にさせていただきました。

フロントエンド開発部のミッションステートメントを作りました。 - Chatwork Creator's Note

手順1:会社のミッション、ビジョン、バリューを確認

まずは会社のミッション、ビジョン、バリュー(MVV)の内容を改めて確認しました。理由は会社の方針と一致していることでより協力な推進力を得ることができるからです。

実際にこの後の議論で何度も会社のMVVを思い出して、「会社としては〇〇を推しているから、こっちの方がいいかもね」なんて会話も生まれてました。

全社員で取り組んだaskenコーポレートバリュー刷新~1年間の軌跡~ - asken テックブログ

手順2:モバイルチームの存在意義を書き出す

ここからはBalusで作業しました。Balusとは構造化しながら話し合えるツールです。

Balus | サービス | 株式会社レヴィ

まずは発散、全員がモバイルチームの役割や存在意義を書き出します。

「モバイルチームは社会から〇〇を求められている」

「モバイルチームはユーザーに〇〇を提供する」

といった視点で考えると出てきやすいです。

その後、それぞれが書いた内容の補足や思いを話しながら整理していき、似ているものをグルーピングしていきます。

一部抜粋

この辺りは「アプリって身近なものだよね」「社会の健康管理の習慣自体を作っていこう」といった話が生まれてました。ユーザーが直接触るアプリを作っているメンバーの意識が出ています。

手順3:モバイルチームとして何をやるのかを書き出す

存在意義を参考に発散させていきます。

「健康管理を習慣付けするために〇〇をする」

のように、存在意義の達成のためにやることを書き出しました。裏を返せば「何をやらないのか」とも言えます。

一部抜粋

これはやらないことの一部です。当たり前ですが、社会に貢献したいのであればダークパターンはNGですね。課金のキャンセルを困難にすることや、過度なダイエットを煽るのは当然NGです。また、施策の質を高めるためには受け身ではなく自分ごととして捉え、質を高める責任を持たなければならないという内容でした。

手順4:やることリストを絞る

発散させたものを収束させると、以下のようになりました。

これだけ見ると当たり前で、普通のことしか書いてありません。でも、それでいいと思います。例えば「ユーザーファースト」についても、ダークパターンNG等の様々な内容がここに繋がっています。この議論を行なってきたモバイルチームの目線でこれらを見ると、解像度がより高くなっています。当たり前のことでも自分たちのより大事にしたいもののエッセンスがここに残っていればOKです。

手順5:モバイルミッションステートメントを決める

以上を踏まえて、モバイルミッションステートメントは以下としました!

良いアイデアをスピーディーにリリースし、健康を意識づける体験を届けるチームである。

それを実現するためにはチームとして

モバイルを取り巻く環境の調査と社内展開
意見の尊重と健全な衝突
ユーザーファーストの精神
再現性のある仕組みづくり

を大事にしています。

そのために今年度は

モバイルを取り巻く環境のキャッチアップと発信。
お互いに褒め合い、自ら主導して他者を巻き込む。
ユーザーへのデリバリー効率を上げるため技術改善・技術負債解消や品質安定化を行う。
エンジニア拡充に備えて、受け入れ体制を整える。

という状態を目指します。

感想

発散の時に色々書き出し、思いを発表する中でチームメンバーそれぞれの考え方が見えました。同じチームであっても、個人の考えや能力はバラバラですし、そうであるべきかと思います。お互いの意思を尊重するためにもみんなの考え方や価値観を知るいい機会になりました。

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