asken テックブログ

askenエンジニアが日々どんなことに取り組み、どんな「学び」を得ているか、よもやま話も織り交ぜつつ綴っていきます。 皆さまにも一緒に学びを楽しんでいただけたら幸いです!

New Relicダッシュボードコンテストを開催しました

はじめに

こんにちは。バックエンドエンジニアの多田です。
今回は、New Relicのダッシュボード機能を使った社内イベントについてご紹介します!

この記事は、New Relic Advent Calendar 2024 および 株式会社asken (あすけん) Advent Calendar 2024の12/9分です。

開催の経緯

askenではオブザーバビリティのツールとして、New Relicを利用しています。
過去にシステムトラブルが発生した際、原因調査に最適化したダッシュボードを作成し、それを活用して解決につなげた経験があります。
その経験から、ダッシュボード機能を更に活用していくために、New Relicの方も招いてコンテストを開催することになりました。

コンテスト概要

レギュレーション

  • テーマ
    • 私が考える最強のダッシュボードはこれだ!
  • チーム
    • モバイルエンジニア・バックエンドエンジニアのロール横断チーム(全4チーム)
    • インフラチームは各チームをサポート
  • 開催方式
    • オンライン
    • 作成時間として90分(事前にチームで作戦会議や準備するのはOK)
    • 終了後、各チームで作成したダッシュボードをプレゼン
  • 評価方法
    • 評価者: New Relicのご担当者と、askenのマネージャー
    • 評価基準は後述

評価基準

以下の配点で100点満点でした。

技術点(30点) + 構成点(50点) + 芸術点(20点)

それぞれの観点の詳細はこのようになっています。 *1
(100点が非常に取りづらくなっているのは内緒)

評価基準

コンテスト当日の様子

どのチームも事前準備をしたうえで当日に臨んでおり、ダッシュボードのストーリーやグラフの構成など、チームごとに特色があって非常に盛り上がりました!
個人的に印象に残ったポイントを、各チームから少しご紹介しようと思います。

チーム1: aparse関数を使って、ログから抽出した文字列で動的にグラフを表示している

抽出した文字列を加工して別の文字列にしたい、という需要は結構あるのではないでしょうか?
FACET CASES を使った書き方しか知らなかったので、こういう書き方もあるのかと感心していました。

チーム1

チーム2: テンプレート変数を使って、ダッシュボードの表示がカスタマイズできる

GUIDユーザーIDなど、ダッシュボード単位で固定化して扱いたい値がある場合に使えると、NRQLをひとつひとつ修正しなくてよくなるため、見通しもよくなりそうです。
※テンプレート変数をNRQLで設定する、ということもできるみたいです

チーム2

チーム3: ルックアップテーブルを利用し、NRQLで結合している

私が所属していたチームです。
事前にAPIの一覧をCSVで登録しておき、未使用APIを一覧化することが目的でした。
利用されていないAPIを表現するのは意外と難しく(そもそもテレメトリが送られてこないため)、
現在進めているリアーキテクチャ*2などの文脈で特に役立ちそうです。

チーム3

チーム4: タブを使って情報が整理されており、視認性が高い

このチームは障害対応と週間サマリ(KPIのようなビジネス寄りの内容)で分類しており、用途が分かれていて、とても見やすいダッシュボードでした。
ダッシュボードを作っていると、ファーストビューに詰め込むグラフのサイズやレイアウトに悩むことがあったので、参考になります。

チーム4

優勝チームは?

どのチームも接戦でしたが、優勝は僅差でチーム3でした(私が所属していたチーム)
ルックアップテーブルを使ったNRQL力が評価されました。

<最終結果>
チーム1: 43
チーム2: 53
チーム3: 56
チーム4: 54

結果発表

まとめ

コンテスト形式ということで、全員奮って参加していました!
ダッシュボードを作るにあたって、数々の新たなデータや機能の発見があるため、 ぜひ手を動かして実際にダッシュボードを作ってみることをオススメしたいです。

また、今回はコンテスト形式だったということと、モバイルとバックエンドのロール横断チームだったことで、ワイガヤしながらお互いの観点からアイディアを出して一緒に取り組めたのも良かったポイントでした。私はバックエンドを担当しているので、ユーザーのOSバージョンのような、モバイルならではの監視したい観点を知ることができたのも学びの一つです。

今回のダッシュボードコンテストを通じて、ダッシュボード機能の知識を深めただけでなく、新たなデータの発見やビジネス向けの活用方法も話題となり、社内全体でオブザーバビリティの重要性を改めて実感する機会となりました。
New Relicやオブザーバビリティツールに興味がある方に、この取り組みが少しでも参考になれば幸いです。
ぜひ、自社でも挑戦してみてください!

集合写真

余談:優勝特典として頂いた焼き肉は至福の時間でした 🥓 

優勝特典

おわりに

askenを一緒に盛り上げてくれる仲間を絶賛募集中です!

www.asken.inc

参考

https://docs.newrelic.com/jp/docs/query-your-data/explore-query-data/dashboards/manage-your-dashboard/

https://docs.newrelic.com/jp/docs/nrql/nrql-syntax-clauses-functions/#func-aparse

https://docs.newrelic.com/jp/docs/query-your-data/explore-query-data/dashboards/dashboard-template-variables/

https://docs.newrelic.com/jp/docs/nrql/using-nrql/lookups/

*1:構成点で触れているオブザーバビリティ成熟度モデル(OMM)の出典

www.oreilly.co.jp

*2:詳細は最近開催した勉強会の資料をご参照ください

https://asken.connpass.com/event/332947/asken.connpass.com