はじめに
こんにちは。システム部の大澤です。 普段は北米版あすけんのAndroid/iOSアプリを開発しています。
今回はasken社内で開催しているAndroid勉強会についての話です。
目的
勉強会には3つの目的があります。
1つ目は社内でのノウハウ共有です。各プロダクトで溜まったノウハウを共有する場所として活用し、社内のAndroidエンジニアの底上げをしていくことです。
2つ目は最新技術へのキャッチアップです。最新技術を学び取り入れることでプロダクトのコードをより良くしていくことができます。キャッチアップするきっかけとして、勉強会を使い、参加者で共に学ぶ場(co-learning)にしていくことです。
3つ目はコミュニケーションです。プロダクトで関わりのないエンジニアとコミュニケーションをとる場として、活用していくことです。
勉強会の流れ
週に1回頻度でオンライン開催し、準備なしで始められるようにしています。 話題にしたいことがあれば、Slackで事前に共有しています。 議事録はNotionにまとめ、あとで振り返りが行えるようにしています。
2022年にやった内容
勉強会は2022年3月からはじまり、2022年は25回開催しました。 主な項目をまとめました。
Google I/O & Android 13の変更点の確認
最新の情報を確認し、各プロダクトに関係しそうな箇所を参加者全員で確認しました。 影響がありそうなことを洗い出して、実装の参考にしています。 Android 13 behavior-changes-all
各プロダクトで困っているところの共有やノウハウの共有
各プロダクトで発生した不具合やその対策の共有をしました。 GitHubのPull Requestを見ながら、質問をしたりしています。 同じようなミスをしなくて済むのですごく有益でした!
targetSdkVersionを30->31に変更した際の対応方法は参考になりました。 PendingIntentを使っている箇所を修正しないとアプリがクラッシュする現象です。
事前に共有を受けていたので対応がスムーズにできました。
before
PendingIntent.getActivity(context, 0, i, PendingIntent.FLAG_ONE_SHOT)
after
PendingIntent.getActivity(context, 0, i, PendingIntent.FLAG_ONE_SHOT or PendingIntent.FLAG_IMMUTABLE)
DroidKaigiの視聴
DroidKaigiの気になったセッションやプロダクトに関係ありそうなセッションをAndroidで見て勉強をしました。 複数人で見ることにより、自分一人で見てもわからないところを理解できました。 視聴したセッションはこちらです
https://droidkaigi.jp/2022/timetable/365018droidkaigi.jp
https://droidkaigi.jp/2022/timetable/364433droidkaigi.jp
Android Health Connectのキャッチアップ
弊社サービスで今後使うことが予想されるのでサンプルやドキュメントを見ながらキャッチアップしています。 弊社tech blogで公開しています。Android Health Connect について
1年やってみた感想
いつもあまり関わりのないAndroidエンジニア同士でコミュニケーションを取ることができ新しい発見もあり有益でした。 各プロダクトでのノウハウを知ることができ、asken Androidエンジニアの底上げができていると思います。 とくに各プロダクトのノウハウ共有は新しい技術に対応するハードルを下げていると思います。 今後も続けていきたいです。
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