2022年上半期社内iOS勉強会の振り返り

はじめに

こんにちは！askenシステム部iOSエンジニアの三浦です。早いもので2022年も下半期に入り、私が昨年末に入社してから半年以上経過しました。入社以来様々なイベントを通してaskenのエンジニア文化を体験してきましたが、今回はその中でもaskenの社内勉強会について紹介したいと思います。

社内エンジニア全体の勉強会に関しては既に「より良い設計にするための勉強会を行いました」が書かれていますので、本記事では私の所属するiOSチームで2022年上半期に実施した勉強会についてお伝えします。

開催の目的

まず、今年度のaskenシステム部全体の方針として、「co-learning(ともに、学ぶ)」を掲げています。また、社内のiOSチームの課題として、複数のプロダクトに1名ずつの配置となる都合上、同じ技術分野を扱っていても横の繋がりが希薄になりがちでした。そこで、iOS勉強会の元々の目的であるiOSに特化した技術共有に加え、定期的なともに学ぶ機会の確保とプロダクトの垣根を超えたコミュニケーションの活性化も目的として開催しています。

開催方法

開催頻度は週に一度、30分を目安にオンラインで行っています。コミュニケーションツールとして Pop を使い、画面共有をしながら進めています。進行方法については、担当者は一週間ごとの交代制とし、担当者がメインで発表もしくは資料の音読を行いつつ適宜議論しながら行っています。発表に際しても、きっちりとした資料は用意せず、Notionに箇条書きやブックマークをまとめる程度にするなど、なるべく業務の負担にならないようにしています。

Popについて

画面共有をしているホストのキーボードやカーソルを参加者が代わりに操作してホストのPCを操作することができます。キー操作はホストの設定に依るのでキー配列やショートカット操作が異なる点には注意が必要です。また、共有画面上に線を書き込んで参加者側が示したい箇所をマークできるのも便利です。他にも勉強会の開催に便利な機能が備わっていて大変おすすめなのでぜひお試しください！

pop.com

開催形式

扱う題材は年初にメンバー全員で出し合ったものをベースに、都度業務で課題だと思ったことや気になっている技術があればそちらも含め話し合って選定しています。題材ごとに開催形式も異なり、2022年の上半期は以下の形式・内容で実施しました。

読書会
- Combine framework ガイドブック
- Effective Swift
公式ドキュメント勉強会
- Introducing SwiftUI
モブプロ会
- 設計情報の共有
LT会
- WWDC 2022から各自共有したいセッション内容を紹介

内容の詳細

以下、各会の内容について簡単に説明します。

読書会

開催日までに書籍を各自購入(もちろん経費申請可)し、担当者が割り当てられた章を画面共有しつつ音読します。随時補足説明や感想を話す形式で進めています。社内でSwiftUIへの移行を徐々に進めていることもあって、上半期では Combine framework ガイドブックを取り上げました。また、 Effective Swift がちょうどリリースされた時期でもあったのでこちらもタイムリーな書籍としてメンバー全員で読み進めました。

公式ドキュメント勉強会

読書会と似たものとしてApple公式のドキュメントを全員で読んでみる、チュートリアルを実施してみる会も行いました。上半期ではSwiftUIチュートリアルを実施しました。

モブプロ会

askenではあすけんのコードをベースに各プロダクトを開発しているため、プロダクト間で共通の課題が発生することもあります。そういった特徴もあり、モブプロ会ではシステムの設計や各プロダクトで発生した課題とその改善方法の共有を実際にコードを触りながら行っています。上半期は私が入社したばかりということもあって、アプリの起動経路と通信周りの処理について共有して頂きました。

LT会

毎年恒例のWWDCについて、各自気になったセッションを10分程度で紹介しました。主に紹介したセッションは下記です。

その他サービスに影響ありそうな細かい変更点についても同時に共有しました。また、HealthKitに関しては弊社テックブログに「WWDC22 What's new in HealthKit のまとめ」がありますので気になった方はぜひチェックしてみてください。

感想

参考資料にはない実装時の注意点について補足解説が入ったり、紹介されている技術が生まれた背景を深掘ってみたり、自分にはなかった観点での議論が起こるので一人で勉強するのとは違った学びを得られています。また、定期的にコミュニケーションを取る機会があることで他プロダクトのメンバーに技術的な相談をする心理的ハードルが下がったと感じています。